昨年12月に解散した元PUBG部門のXhanZ(現Sengoku Gamingストリーマー)とinko(現PUBG MOBILE部門コーチ兼マネージャー)によるオンライン対談の記事後編になります。

前編はこちらからご覧いただけます。

今後の目標

 

――「今後の目標について教えてください」

 

XhanZ 今後の目標はやっぱり・・・生徒からもっとプロ選手を輩出したいですね。

更に、プロ選手だけではなく、eスポーツ業界の幅を広げる先駆者になるような生徒も増えてほしいですね。

今受け持っている生徒の中に、「eスポーツ×福祉」で社会貢献をしたい子がいて、そういった子のサポートもしていきたいです。

ストリーマーとしては、もっとたくさん配信をしていって、色々な人に自分を知ってもらうことで、そこから学校や生徒にも注目してもらうのが最終的な目標ですね。

次inkoさんどうぞ。

 

inko 今後の目標・・。まず1つ目は戦国をPMJLの顔にしていきたいですね。

俺達では成し遂げられなかったことなので、コーチという立場でこれは実現したいです。

今開催中(4/30インタビュー当時)で、1位のチームとは差がついてしまっていますけど、Phase2から挽回していって、日本一のチームにするのが目標ですね。

「PMJLといえば戦国だよね」と言われるようなチームにしたい。

 

XhanZ いいじゃないですか~。

 

inko これ出来たらでかいね。

 

XhanZ 1位のチーム暴れてるもんね。

 

inko まあうちのチームはまだまだこれからだよ。

PUBG部門で活動していた当時の記憶に残った試合や出来事

 

XhanZ まあ・・・良くも悪くも、初出場のアジア大会は印象的でしたね。

国際大会でドン勝(PUBGの1試合の中で1位になること)を取れたときはめちゃくちゃ嬉しかった。

それまでの結果がボロボロで、「これが国際大会か」と痛感させられていた中で、

「なんとか爪痕は残したい」とみんなで話し合ってたね。

そんな中でフェリピ(PUBGにおけるマップ上の地名)の右側でドン勝を取れたのがめちゃくちゃ嬉しかった。

 

inko 初日2点だったしね。初動の戦闘でこんなに差が出るのかって思い知らされたよね正直。

 

XhanZ ズタボロだったね(笑)

どうしたらいいかわからなくなってたもんね。

まあでもあんな状態でドン勝取れたのは頑張ったと思う。

 

inko 1日目あんなにボコボコにされて二日目でよく持ち直したよね(笑)

 

アジア大会でドン勝を獲得したシーン(韓国語での実況)

 

XhanZ あんまり自分のシーンって記憶に残らないんだけど、他人の凄いシーンって記憶に残ってるかも。

inkoが最後の最後でクラッチ(ピンチを覆しての勝利のこと)してくれることが多かったから、そういうのは強く覚えてるね。あんまり言いたくないけど(笑)

 

inko 俺もそういうプレイは記憶に残ってるね。

 

XhanZ あれは忘れられないね。どうしようもない状況で味方に任せるしかない!っていう状況でinkoは必ずと言っていいほどドン勝取ってくれるもんね。あんまり言いたくないけど(笑)

 

inko いやもっと言ってよ(笑)

そういうシーンで言ったら俺とgaaamiii(当時のチームメイト)が残って、Rascal Jesterを相手にしたミラマー(PUBGのマップ名称)の試合覚えてる?

 

XhanZ そうそう俺それのこと言ってる(笑)

 

inko あれはめちゃくちゃ気持ちよかったからしっかり覚えてる。

 

XhanZ あれは凄かったね。

 

inko 正直、プレイ中の俺達も「あーこれは2位が限界かなー」とか、

「1ポイントでもキルポイント(相手を倒すことで得られるポイント)取れたらいいなー」

くらいで思ってたしね。

多分観てる9割9分の人達が、「Rascal Jesterがドン勝だろうな」って思ってただろうし(笑)

このシーンは旬の駿(PUBG MOBILE部門の選手)に教材として見せて「これやれ!」って言いたい(笑)

 

↓画像クリックで当該シーンにジャンプします

 

XhanZ 出来事と言えばgaaamiiiだけどね。ほら、ユッケ焼き始めたりとか。

 

inko でもそれ相当広めたよね(笑)

 

例のインタビュー

 

XhanZ 他にも色々ありすぎてここだと全部は話せないな(笑)

なんだろうね。本当みんなから愛される弟キャラだったね。

まあこれも一つの思い出だね。

あ、話戻るけど一番の思い出って言ったらPWIの・・・

 

inko ”嫌な予感”がする。

 

XhanZ いや、ホテルが会場になってたほう。

お客さんがたくさん観てる中でレッドカーペットを歩いて入場したのは最高だったね。

「プロ選手になって良かった」って思う瞬間だった。

 

inko 俺達選手!って感じしたよね。

 

――「先ほどの”嫌な予感”について教えてください」

 

XhanZ その前に開催されたPWIで・・

 

inko いやいや、もう有名な話だからそれ(笑)

 

XhanZ 伝説の試合ね(笑)

inkoがバイクに乗っているときにFキー(バイクから降りるボタン)を押しちゃってそのまま死ぬっていう(笑)

お客さんが観てる前でそれをやったから、inkoの顔が恥ずかしさで真っ赤になってて。

「inko体調でも悪いのか?」って聞いたら、

「バイクから降りてしまった恥ずかしさで・・・」

って答えてマジで面白かった(笑)

 

inko あのあとしっかり(?)と引きずって、その日0キルだったからね(笑)

 

XhanZ しっかり(?)ボロボロだったね(笑)

 

inko 確かPWI2018?のときの話だから戦国入る前かな?

 

――前チーム所属時の珍事からinkoがSengoku Gamingに加入したきっかけの話へ

 

inko そういえば俺が戦国に加入したきっかけの話なんだけど。

最初皆でPaR(2部リーグに昇格するための大会)に挑戦したときのこと覚えてる?

あのときって大学が忙しくてゲームする時間もなくてさ。

夜大学から帰ってきて、30分くらい個人練習して練習試合して2時まで反省会して7時に起きて・・っていう生活をずっとやってたんだよね。

本当に辛くて一回戦国入る前にPUBGを辞めてたんだけど。

それでも帰ってきたのは、当時のチームにオーダー(指揮官)がいなかったから。

 

XhanZ うんうん。

 

inko ポテンシャルで言えば、十分強いチームなのはわかってたんだよね。

で、さっきコーチの話をしたときにも言ったけど、黎明期からプレイしていた経験値を皆に還元出来ると思って戦国に加入させてもらってさ。

そこでPaRを突破出来なかったり自分の実力が足りなかったら、プロを継続するつもりは全くなかったんだよね。

 

XhanZ うんうん。

 

inko PaRの突破だけ手伝って辞めようかなと思ってたんだけどさ。

あの大会で、1人だけ生存している状態から クラッチ続きで順位を上げた試合があったんだよね。

 

XhanZ あったねー。

 

inko あれが正直俺の中で大きい出来事で。

「あー俺まだ行けるな」って。

だってあの時期の俺ってめちゃくちゃ弱くなかった?

 

XhanZ どうだったっけ・・?

 

inko ほら俺が活躍したときにりんちゃん(XhanZのあだ名)が言ってたの覚えてる?

「いやinkoがエイムで魅せるなんて!!」みたいなこと言ってたじゃん。

 

PaRでinkoが活躍したシーンとラウンド終了時のXhanZの発言

 

XhanZ あーーあれね!

だってそうだよ。背中向けてる敵に40発も弾外したりとか。

 

inko そうそうそうそう(笑)

そもそも練習時間取れてなかったし、PCのスペックも良くなかったしね。

でも当時の自分からしたらそれが普通で全力だったからさ。

まだ通用するって自信がついたのは良かった。

あそこでクラッチしてなかったら辞めてたっていうことだからね。

本当に続けてなかったと思う。

 

XhanZ 今思うと、ずっと全盛期みたいに強いわけじゃなかったね。

 

inko 大学3年になって、PUBGに注ぐ時間が増えてからかな。4年のときなんてほぼずっとPUBGしてたし。

だからこそさっき言ったようなRascal Jester相手のクラッチとか出来たけどね。

そういう環境が整うまでは、スクリムの後とか毎日辞めたいって思ってたよ。

 

XhanZ 俺もプレイが上手くいかなくて辛かったときは本当に辞めようか迷ってたね。

親にも相談して辞めることを伝えたときがあってさ。

それで、inkoにその話をしたときかな。

inkoが俺に「大丈夫だよ。りんちゃんはチームに必要だから。」

って言ってくれて、そこで気持ちが楽になったね。

「やっぱりこのメンバーで続けよう。」って思えたからね。

 

inko その話もっと広げてほしいな。

 

XhanZ そのくらいですね。

 

XhanZ&inko (笑)

 

inko 仲間思いだなぁ・・・。

 

XhanZ まあでも本当大事だよねメンバーって。

 

inko 大事だねー。

 

XhanZ チーム競技だからさ。結局何事もチームメンバー次第だからね。

合わない人だと続けていくのが本当に難しいよね。

 

――「ありがとうございました。それでは最後に、ファンの皆様に向けたメッセージをお願いします。」

 

XhanZ 今までプロ選手として応援してくださった皆様も、配信で知ってくださった皆様へ。

いつも応援していただいてありがとうございます。

PUBGはもちろん今後もプレイしていきますが、現役時代には出来なかったような色々なゲームタイトルで、視聴者の方々と一緒にゲームを楽しんでいきたいと思ってます。

これからもSengoku Gamingの応援をよろしくお願いします!

 

inko 僕がPUBG MOBILEのコーチになると発表した際に、プロ選手の頃から僕を知ってくださっていた方々が喜んでくださって、僕もすごく嬉しかったです。

プロ選手を引退した今でも、数少ないツイートにリプライをくださったりいいねしてくださるファンの方々がいて、すごく嬉しいです。

本当にありがとうございます。

それから、PUBG MOBILEのコーチになってから僕を知ってくださった方もいらっしゃると思います。

裏方である僕やLosさん(PUBG MOBILEのもう一人のコーチ)に対してもエールを送ってくださり、すごく支えられています。

コーチやマネージャーっていうとどうしても堅いイメージがあるかもしれませんが、「もっとこういう選手の写真撮って」とリクエストをもらえるような、もっともっとフレンドリーな関係を作っていけたらいいなと思います。

これからも応援よろしくお願いいたします。

 


最後までご覧いただきありがとうございました。
今後もXhanZを中心とした選手やコーチとの対談及びインタビューコンテンツの発信を検討しております。
XhanZとinkoの今後の活躍をご期待ください。